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加納光於(KANO Mitsuo)1933年東京生まれ。版画の技法書を偶然手にしたことをきっかけに、独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表。1960年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で高い評価を得ました。
初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画で表現。その後メタルプリント、リトグラフ、オブジェなどを発表。また、瀧口修造、大岡信など詩人とのコラボレーション、舞台美術、ブックワーク等幅広い活動を行い、1980年代からは色彩豊かな油彩を発表。
本展は、長年にわたって制作を続け、代表的作品となったカラーインタリオ(銅版画)の中でも、最初に発表された《「波動説」―intaglioをめぐって》シリーズを展示。併せて「強い水−夢のパピルス」等の版画集も展示致します。
現在もなお、精力的に制作に挑む加納の原点ともいえるカラーインタリオ。貴重な作品をこの機会に是非ご高覧下さい。




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「波動説」—インタリオをめぐって 1984-1985

「波動説」prologue
1985年 ed. 33 カラーインタリオ 1版 4色 330×502mm