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加納光於展

《雲形の遍歴者》「 伊勢物語」第六段拾遺

2025年1月14日[火]-2月1日[土]

開廊時間:11:00ー18:30  日曜休廊​

加納光於(KANO Mitsuo  1933-)は独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表。1960年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め、日本を代表する作家となりました。

初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画を中心に、その後メタルプリント、リトグラフ、オブジェなどを発表。また、瀧口修造、大岡信など詩人とのコラボレーション、舞台美術、ブックワーク等幅広い活動を行い、1980年代からは色彩豊かな油彩を発表。近年では愛知県美術館(2000)、神奈川県立近代美術館・鎌倉(2013)、CCGA現代グラフィックアートセンター(福島、2017)での個展、「瀧口修造/加納光於《海燕のセミオテック》2019」富山県美術館などに出品しました。

本展では、1999年に連作として制作されたシリーズ《雲形の遍歴者》「伊勢物語」第六段拾遺の油彩57点のうち26点を展示いたします。

タイトルにある「伊勢物語」は、貴族である在原業平を思わせる主人公の恋物語を中心とした和歌と小編の物語からなる平安時代の歌物語ですが、古典文学に興味を持つ加納が様々なイメージを展開し作られた本シリーズは、小品ながら濃密な色彩が折り重なり、色彩の洪水とも評される加納の生み出す豊かな表現は、時を経てなお観る者に新たな気付きと感動を与えてくれます。

油彩作品に加えて、70年代のシリーズ《稲妻捕り》、60年代〜2000年代のインタリオやメタルプリントなど約20点も展示いたします。

© GALERIE petit bois.

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